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​駅員の一日

​駅員は事務室で何をしてるかご存知ですか?

鉄道ファンなら携わってみたい鉄道の仕事。その中でも鉄道会社に入社して最初に経験するのが駅員の仕事。駅員って、どんな仕事をしているか、ご存知ですか?皆さんは改札窓口や出札窓口、さらにホームでアナウンスをしていたり…といったイメージだと思いますが、皆さんの知らないところでいろんな仕事をしているんです。ここでは、私の実際の勤務をベースに、駅員の一日の流れをご紹介します。

​※表示の都合上、モバイル版ではスケジュール例は削除しております。PC版にてお楽しみください。

​​ある日の1日のスケジュール(一例)

8:20

8:55

9:00

9:30

10:00

11:30

12:00

​13:00

14:00

14:30

16:15

17:00

17:30

19:00

​19:30

22:00

0:00

1:00

6:00

6:30

7:30

8:00

​9:00

職場に到着、制服に着替え

点呼…臨時列車の運転や団体利用、工事の有無などその日の重要事項や伝達事項をみんなで共有します。

引継…前日の出来事や遺失物引き取り予定、その他伝達事項を前日の出番者から引き継ぎます。

改札…改札窓口に立ち、お客様の対応をします。

遺失物扱い…駅に届けられた遺失物のうち、一定期間保管した遺失物を警察に届け出る準備をします。

改札

​昼食…食事は原則として当番制で食事当番の人が作ります。

改札

休憩

改札

休憩

改札

​駅務…連絡先のわかる遺失物について、落とし主に連絡します。

改札

夕食

入浴

終列車案内…ホームに立ち、最後のお客様が乗車したことを確認して最終電車を発車させます。

仮眠…駅構内に設けられた仮眠室で仮眠をとります。

起床、改札

朝食…私が勤務していた駅では朝食のみ各自調達でした。

列車監視…ホームに立ち、車両のドアが確実に閉まっていることを確認して車掌に発車合図を送ります。

改札

引継…翌日の出番者に1日起きた出来事やその他伝達事項を伝えて、退勤となります。

​※これはあくまで一例です。実際は複数の駅員で改札業務のみならず、1日の間に券売機の売り上げ集計やお客様ご案内、その他雑務などをローテーションで様々な業務を担当します。さらに、駅によっては1日中ホームの詰所に詰め、列車監視や車内点検といった運転業務を中心に担当したり、信号所に詰めて1日中信号操作をするケースもあります。またこのようなスケジュールを、内部では「作業ダイヤ」と呼んでいます。

駅の泊まり勤務は、24時間拘束が基本です。でも24時間ずっと働いているわけではなく、休憩や仮眠の時間も確保されています。一般企業では、1日の労働時間が8時間ですが、駅員は24時間勤務の間で一般企業の社員2日分を一気に働く勤務形態です。よって、24時間のうち、8時間×2=16時間が実働時間で、残りの8時間が休憩や仮眠の時間となります。なお、実働時間は社によって異なります。

​改札

改札窓口に立ち、乗越精算やICカードのチャージなどを行います。また道案内や忘れ物に関する問い合わせなども受け付けます。

ターミナル駅では、間違えて入る人が多いため、ICカードの処理や返金を行います。

​また人身事故などが発生すると、振替輸送の対応やクレーム処理などを行う羽目に…

​遺失物扱い

列車内で拾得されたお客様の忘れ物を管理します。JRや大手私鉄だと、届けられた忘れ物の特徴などをデータベースに登録してどこの駅からでも容易に探しやすくしています。

また保管期限が過ぎた忘れ物を、警察に届け出るための準備を行います。

​電話対応

JRは各駅の電話番号を公開していませんが、私鉄や地下鉄は各駅の電話番号を公開しています。そのため、運賃や忘れ物などを電話で問い合わせるお客様がいます。

​JRが各駅の電話番号を公開していないせいか、JRの問い合わせを私鉄の駅にしてくる人が多々いますが、そうした方々にはJRの問い合わせセンターをご案内しています。

雑務

駅は仕事する場所であって生活する場所でもあります。なので掃除やベッドメイキング、食事準備も当番制で駅員自らが行います。もちろんこれらも実施する時間が定められていまs。

食事は大体昼は簡便な麺類やカレーなど、夜は一汁三菜が多いです。人によってはこだわりを持つ人もいて、カレーをカレー粉から作る人もいるとかいないとか…

出札

出札窓口で、発券機を操作してお客様が欲しい乗車券を発売します。JRならみどりの窓口が一番わかりやすいと思います。私鉄でも特急券や定期券を発売する専用の窓口が設けられていることが多いです。

特急券は乗車する日、列車、座席に相違がないか、また定期券はその性質上大金のやり取りになるので気を付けなければなりません。

列車監視

ホームに立ち、列車の着発や乗降が安全に行われているか監視します。ドアを閉める際は、お客様をドアに挟むことの無いよう、放送を活用しつつタイミングをうまく見計らって車掌に合図を送ります。そのため、車掌との連係プレーが重要となってきます。

運転事故は時としてけが人や死者を出すため、特に気を使わなくてはなりません。だから発車メロディーに駅員放送がかぶっても文句は言わないようにしましょう。

売上集計

毎日1回、定められた時間に券売機や精算機、その他窓口関係の売り上げを別々に集計し、過不足がないか確認した後合算して収入確定を行います。乗越精算した切符や払戻しした切符なども種類別にまとめます。

売上は駅にもよりますが、大体数十万~数百万に及びます。大金を扱うので過不足には厳しく、無事に終えるまで緊張感をもって作業をします。

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