top of page

もじ急行に感化されて…

  • 執筆者の写真: Yukinori Minami
    Yukinori Minami
  • 2016年9月21日
  • 読了時間: 7分

ご無沙汰です。みなみゆきのりです。社会人になってはや半年。学生生活と違って自由な時間が少ないため、なかなか趣味の時間が思うように取れずにいるところであります。

それでも、動画やホームページの更新がない裏で私はせっせと撮影に赴いていたりしているのです。とはいえ、やることが多すぎたせいで3月に撮影しておきながら、未だ手つかずの動画がわんさか…もう少し時間を上手に使えるようにしないといけませんね。

さて、「もじ急行」というサイトをご存知でしょうか?駅のサインシステムをとことん研究されておられており、大変興味深い内容となっています。気になる方はぜひ。で、「もじ急行」に感化されて、先日は東京都内にあるJR東日本の地下駅、馬喰町、新日本橋、東京、八丁堀、越中島の5駅をはしご訪問しました。これらの駅はサインシステムが他駅とは異なる独特のものが採用されているんです。

具体的にお話ししましょう。まず総武線の地下3駅。こちらは1970年代に開業して、大規模な改修が行われていないせいか、随所に旧国鉄様式やそれを踏襲したと思われるサインシステムがわんさか残っているんです。


これは馬喰町駅。2016年なのに、色あせたタイルといい、サインシステムの古めかしいフォントといい、薄暗い駅構内といい、どことなく昭和を感じてしまいます。2番線の方面案内に「大原」の文字が。2004年に上総一ノ宮までに短縮して久しいですが、大規模な改修をしていないせいで残っています。


こちらは新日本橋駅。やはり「大原」の文字が。フォントは国鉄標準のものと思われます。


柱には最新の駅ナンバー付き駅名板が。そして少し奥にはLED照明仕様の行灯式駅名標。その沖には古い方面案内と、なかなか入り乱れています。


出口案内。馬喰町では行灯式でしたが、新日本橋はただの看板でした。「出口」のフォントがまたレトロを感じさせます。


こちらは新日本橋駅。吊り下げ看板は国鉄、壁看板はJR初期の設置でしょうか。吊り下げ看板は修正のテプラが貼り付けられていますが、極力元に似たフォントを使用しているのがミソですね。壁看板も時代に合わせてか、簡体字とハングル文字がテプラで追加されています。ワールドカップが開催された頃かもしれません。


新日本橋駅。「きっぷうりば」と「のりば」の案内が国鉄様式ですが、共に「JR」のロゴシールが左下に小さく貼り付けられています。また、なぜか「きっぷうりば」のサインだけ4か国語対応にテプラ修正されています。


新日本橋といえば、この空調ダクト?を利用した駅名標。フォントからして、開業時に設置されたか、後年の冷房化の際に設置されたものと思われます。開業当時から冷房が完備されていたかどうかは知りませんが。

ちなみに、馬喰町、新日本橋共に線路側側壁に埋め込まれた行灯式駅名標は駅ナンバー対応準備のためか、すべて撤去されていました。


東京駅総武地下ホームも国鉄の名残がわんさか。特に注目すべきなのが、線路間の柱に取り付けられている国鉄様式の駅名標。おそらく開業当時のものかと思われます。


既にホーム天井の吊り下げ駅名標は駅ナンバー対応の新タイプに交換されています。最古と最新のサインシステムが1つの写真に納まるとは…今の今まで残っていたのも奇跡です。

ちなみに、23区内では原宿臨時ホームにも近年まで国鉄様式の駅名標が残っていました。こちらは2010年頃にJR東日本標準のタイプに更新されています。


何の変哲もない乗換案内標識ですが、その上にはなんと「E電」とかかれた乗換案内標識が。「E電」という言葉は「国電」に代わる愛称としてJR東日本が一生懸命広めようとしたのですが、結局定着せず失敗。でも社内では電車特定区間のことを未だにE電と呼んでいるようです。様式に関しては、国鉄様式を踏襲していますね。フォントがゴシック体なので、国鉄とJRの中間といったところでしょうか。

それにしても、東海道線以外をE電の2文字で済ますとは…ちなみに京葉線は1990年に開業しています。


東京総武地下ホームといえば、NEXの連結ショー。未だに休日となるとこれだけの観客動員力を持っています。恐るべしや…


丸の内地下北口付近の踊り場には国鉄時代設置の案内標識が。これ以外に東西線との連絡通路には同じく国鉄様式の案内標識があります。

つづいて京葉線です。1990年代に開業したため、駅構内はどことなくバブリーな感覚に浸ってしまいます。質素すぎる総武地下駅と比較すると、なおさら…


出口案内は総武線とはまた異なる様式。京葉線地下駅はどこも黄色ベースです。


出口案内は黒の四角に黄色字で「出口」と表記。これも他のJR線では見られない、京葉線地下駅独特のデザインです。よく見ると、電車のイラストが丸ごと削除されています。2014年末にここで終電観測の撮影をしたときはまだ残っていましたが、やはり実態に合わないからなのでしょうか。113系や205系、209系など懐かしい車両のイラストがありました。


八丁堀の駅名標。JR初期の標準スタイルを踏襲しつつ、隣駅は緑線の上に表記されています。東京や越中島は漢字主体の新タイプを踏襲したデザインです。駅ナンバー対応のものに交換されるのも時間の問題ですね。



改札外にある改札口への誘導標識。上が八丁堀、下が越中島です。越中島は開業以来、2013年まで武蔵野線は全列車通過していたためか、八丁堀には「武蔵野線」が併記されているのに対し、越中島のそれにはありません。ちなみに東京駅では「1▽4」(実際は縦表記)です。ここで乗り場番号を表記するのはおそらくここだけかも?



つづいて出口案内。白地のデザインはJR標準ではありますが、やはり東京駅と同様、黒の正方形に黄色字で「出口」と表記するスタイルは京葉線地下駅独特のもの。複数の方面を表記するときも、出口がそれぞれ異なるためか「出口」もそれぞれに表記されています。また日比谷線の路線シンボルは、路線記号がないタイプのままです。

なお、上の写真ではフォントは他駅と同一のものを使用しているように見えます。


切符売り場の標識もピクトグラムが独特です。もしかしたら他駅にもあったかもしれませんが。中国語、韓国語はテプラで追加されています。ちなみに越中島は交換されていたので、この様式は八丁堀だけで見られます。東京駅にあったかどうかは定かではありません。



乗り場案内標識。これまた京葉線地下駅独特のデザインとなっています。数字もJR標準のフォントであるFurutigerではなくHelveticaです。上が越中島で下が八丁堀です。ちなみに下写真の奥に見える発車標、2段表示できるのに1段しか表示されません。これは以前稼働していた発車標が1段表示だったのと関係していそうです。ATOSになったら2段表示になるのでしょうか。


ホーム上の乗り場案内。白地かつ数字をラインカラーで表記する独特かつシンプルなデザイン。そして数字フォントはやっぱりHelvetica。かつては越中島も同デザインでしたが、あちらはJR標準のものに更新され、現在は八丁堀にだけ見ることができます。といっても上下1基ずつしかありません…

東京駅にもあったかもしれませんが、こちらは気付いたころにはJR標準のデザインになってたもので…

それにしても、なんで「舞浜・蘇我」方面なんでしょうね。武蔵野線に関してはノータッチです…


あと気になったのが、発車標の種別表記。各駅停車と京葉快速はゴシック体調ですが、武蔵野線と通過、回送はなぜか明朝体調です。京葉線はドットの細かい仕様ですが、ATOS導入後はどうなるんでしょうね。ちなみに時刻は編成両数と交互に表示されます。

そんなわけで、総武線、京葉線地下駅独特のサインシステムを見てきました。本来は地下駅に入り浸った気分を味わうための動画を作るのが主な目的で、写真撮影は二の次だったうえ、私はデザインの専門家ではないのでもじ鉄の皆さんにはちょっと物足りなさを感じたかもしれませんが、動画でもサインシステムに触れて行こうかと思っていますので、ぜひ動画の方にもご期待ください!

本日はこれにて…


 
 
 

最新記事

すべて表示
コミックマーケット98中止による対応について

皆さんこんにちは。みなみゆきのりです。 2020年3月27日、コミックマーケット準備会は、同年5月に開催予定だったコミックマーケット98の開催を中止する、と発表しました。コミックマーケットの中止は、1975年のC1以来初めてのことで、現在蔓延している新型コロナウイルスの猛威...

 
 
 
コミックマーケット98に出展します!

皆さんご無沙汰しております。みなみゆきのりです。 年末のコミックマーケット97が終わってつかの間、早くも約2か月後にはコミックマーケット98が迫ってきました。既報の通り、東京五輪の影響で、お盆ではなくゴールデンウイークに時期をずらしての変則的な開催になります。また今回も5月...

 
 
 

© 2016-2021 by Yukinori Minami Proudly created with Wix.com

​本サイトは個人が趣味で運営しております。各鉄道会社等、いかなる企業・団体とは一切関係ありません。

​本ホームページで公開しているすべての作品の無断転載を禁じます。

  • YouTube - Grey Circle
  • Twitter - Grey Circle
bottom of page