TOMIX209系房総色
- Yukinori Minami
- 2018年2月27日
- 読了時間: 5分
皆さんこんにちは。みなみゆきのりです。
だいぶ久しぶりの更新となってしまいました。
去る2017年12月27日に、TOMIXから209系2100番台が発売されました!私はヨドバシで4両2セット、6両1セットの計14両購入し、4両から10両までフレキシブルに楽しみたいと思います。

この209系2100番台について、簡単にご紹介しましょう。
1992年に試作車901系(後に209系に編入)が3本製造され、それぞれを試用して比較検討したのちに量産車として製造、京浜東北線に導入されたのが209系です。後に南武線や八高・川越線、中央・総武線等に新製配置され、現在では転属を経て京葉線や武蔵野線にも勢力を拡大している車両です。2100番台は、京浜東北線で使用されていた0番台を減車・改造の上で房総各線に登場した番台で、2009年にデビューしています。長らく活躍し老朽化が進行していた113系と、113系置き換えのために転属した211系を高崎・長野地区に転属させることを目的としています。
編成は113系と同じく4両編成と6両編成が用意され、最大10両編成で運用されています。両先頭車にセミクロスシートを、2号車にトイレを備えています。
製品を手に取った印象は、トミックスらしい実物に即した造形だと思います。また、2号車トイレ部の窓閉そくもきちんとモールドで再現されていてポイントが高いです。ただ色調に違和感を覚えます。特に黄色の明度が高い気がします。この点は批判の声も聴かれますね。トレジャータウンから発売されている帯インレタの方が実車に即している気がしますが、高い上に前面帯のJRマークが無いので、私はこのままにしておきます。
前面部には行先表示のパーツが交換可能とされており、デフォルトで「0158M 内房線」が、付属パーツには外房線や総武本線などの表示が収録されています。ここで、それぞれの列車番号がどんな列車かご紹介しましょう。
・内房線 158M 君津11:26→千葉12:26
・外房線 253M 千葉12:30→上総一ノ宮13:18
・成田線 1431M 千葉7:32→成田空港8:24
・総武本線 357M 千葉14:14→銚子15:52
・鹿島線 523M 佐原7:13→鹿島神宮7:34
・東金線 651M 大網15:10→成東15:28
・外房・東金線 1649M 千葉13:56→成東14:41
以上のように「東金・外房線」や「成田・鹿島線」、「鹿島・成田線」は収録されていないので、これらを再現する場合は自作するか、サードパーティー製のパーツを使用することになります。もっとも、成田線と鹿島線を直通する列車は上下各1~2本にまで削減されているので、再現する人はいるのやら…
なお前面表示は路線名の固定表示です。房総各線では、同じ行先なのに経由が違う、ということが多いので(千葉・成東・銚子・安房鴨川)、行先よりも路線名に重点を置く傾向にあります。なお側面表示は付属されていませんが、路線名と路線名+行先の交互表示です。自作される方はご参考までに。ちなみに2013年まで走っていた211系も、前面は各線のラインカラー地に路線名、側面は上4分の1にラインカラー地に路線名、下4分の3に行先を表示していました。
先ほど最大10両編成で運用される、と紹介しましたが、すべての路線で10両編成の運転が行われているわけではありません。現行ダイヤにおける各線の最大両数は以下の通りです。
・内房線
最大10両編成で運転されるのは千葉~館山間ですが、君津以南は早朝の上りと夜の下りに限られます。以前は午前中に千葉~館山間で10両の運転が1往復あったほか、千倉行の最終が10両編成でした。館山以南は最大8両で運転されますが、ほとんどの列車は4両か6両です。夕方の姉ヶ崎行は10両編成です。
・外房線、東金線
最大10両編成で運転されるのは千葉~上総一ノ宮間です。三門・浪花のホームが8両までしか対応していないので、上総一ノ宮以南は最大8両となりますが、上総一ノ宮以北を含め日中は4両か6両が多いです。ただし、10両編成も千葉~茂原間を往復しています。東金線は最大6両までなので、外房線との直通列車も6両以下に限られます。夕方の誉田行は8両編成です。また夕方と最終で設定がある大網行は、6両まで対応の東金線ホーム4番線発着のため、6両編成での運転です。
・総武本線
最大8両編成で運転されますが、8両運転は朝の上りと夜の下りに限られます。東千葉(ただしホーム自体は10両分対応、未使用の2両分はかさ上げ未施工)と佐倉以東の一部駅ではホームが8両分しかないので、10両編成の運転はありません。希少な行先である四街道行、旭行、横芝行はどれも6両編成です。
・成田線
こちらも成田以東の一部駅はホームが8両分しかないため、最大8両となります。先述のとおり、東千葉のホームが8両分までの対応のため、成田空港系統も含めて最大8両です。日中は4両と6両が多いですが、8両編成1本が成田~銚子間を往復しています。成田空港行のうち、朝は8両、夕方は6両です。なお我孫子支線では運用されていません。
・鹿島線
線内各駅のホームは最低でも6両編成に対応しているものの、佐原駅の専用ホームである0番線が4両までしか対応していないからか、現行ダイヤでは成田線や総武快速線直通列車を含め全列車が4両編成での運行です。
房総各線では様々な車両が運転されているため、209系も様々な車両と共演しています。以下で路線別にご紹介します。まだお持ちでない方は、この機会にぜひお買い求めください。
・総武本線
E217系(幕張~成東間)・E259系(幕張~佐倉間)・255系(幕張~八日市場~銚子間)・E257系(幕張~佐倉間)・EF64形orEF65形+コキ100系等(幕張~佐倉間)
現行ダイヤでは、しおさいは4号(佐倉始発)がE257系なのを除き、全列車255系で運転されます。またE217系の成東乗り入れは、11両編成(上り1本)と4両編成(夜1往復)に限られます。
・成田線、鹿島線
E217系(佐倉~成田空港・鹿島神宮間)・E259系(佐倉~成田空港間)・EF64形orEF65形+コキ100系等(佐倉~鹿島神宮間)
この他、空港支線と成田スカイアクセス線の並走区間で、京成3000形、3050形、3700形、AE形と共演します。なお京急車が走る時間帯には209系は成田空港に乗り入れません。
また209系の鹿島サッカースタジアムへの乗り入れは、夜間滞泊の回送列車のみです。
・外房線、東金線
E217系・209系500番台(千葉~上総一ノ宮間)、E233系5000番台(千葉~勝浦・成東間)、255系・E257系(千葉~安房鴨川間)、EF210形+コキ100系等(千葉~蘇我間)
209系500番台とE233系5000番台の千葉乗り入れは、内房線列車として夜に2往復乗り入れます。
わかしおはE257系中心ですが、255系も少数運用されます。逆に新宿わかしおは255系で運転されます。
・内房線
209系500番台・E233系5000番台(蘇我~上総湊間)、E217系・255系(蘇我~君津間)、E257系(蘇我~館山間)
現在特急さざなみは君津までで、君津以南は新宿さざなみのみとなります。基本的にE257系ですが、255系もさざなみ4号と多客期の新宿さざなみで運転されます。
以上、簡単ではありますが209系房総色についていろいろ語らせてもらいました。今後サイクルトレイン「B.B.BASE」の発売も予告されているので、こちらも楽しみですね!